ママ、がんばらない!

子育てを楽しく!手抜きじゃなくて効率的と言って。

流産のはなし⑦ 対面

流産後のお話です。

読みたくない方はUターンお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

昼食後しばらくして

助産師さんが

小さな箱を持ってきてくれました。

 

赤ちゃん

おめかししてきたよ。

 

蓋を開けてくれて

 

あと一枚ガーゼをどけたら

赤ちゃんがいる。

 

でも

その一枚が

怖くて

どけられない。

 

涙が出ました。

 

 

死んでるんや

 

分かっていたけど

 

このガーゼの下で

 

死んでる

 

 

お母さん

抱っこしてあげて。

 

赤ちゃん見ないと

後で

想像に取り憑かれて

辛くなるよ。

 

どんな子だったんだろうって

考えてもどうにもならないのに

想像しちゃうのよ

 

だから

しっかり一度

見てあげて。

 

助産師さんが

ガーゼをどけました。

 

 

男女どちらでも似合いそうな

可愛らしい布で

 

たった5cmの子どもに

産着を着せてくれていました。

 

決して上手ではない手縫いで

 

だけどそれが

 

この子のためだけに

作ってくれたものだということを

示していて

 

小さすぎて

赤ちゃんだって思えるかな

と心配でしたが

 

こんなに

赤ちゃんとして扱ってもらって

 

あぁ

私の赤ちゃんなんだ

 

ようやく感じました。

 

 

助産師さんが

お母さん頑張ったね。

立派な出産だったね。

赤ちゃんかわいいね。

と一緒に

泣いてくれました。

 

たくさん

こんなケースを見てきただろう

プロが泣いている

 

だったら

はじめての私は

泣いたっていい。

 

 

 

赤ちゃんと二人で

お話ししてくださいね

と二人きりにしてくれました。

 

箱から体をだして

抱っこして

 

ほんの10g

 

赤ちゃんの重さなのか

産着の重さなのか

わからないくらい。

 

 

産着を開いてみると

 

手を前で組んでありました。

 

こんな細い手

とれないか心配になりながら

やってくださったのかな

 

とまたしても

優しさに涙しました。

 

からだはまだ細くて

目はくりっとして

口は少し笑っているような

 

お顔を見てよかった。

 

 

写真を何枚かとりました。

 

現像したら

データは消すつもりです。

 

撮らなくて後悔したくないから。

でも

とらわれたくはない。

 

私の決断です。

 

 

話しかけようかと思いましたが

できませんでした。

 

無理に話すのも

わざとらしくて

 

うまく言葉にはならなかったけど

 

手のひらに抱いたまま

 

たくさん泣きました。

 

 

 

泣いて泣いて

 

声には出さなかったけど

 

一つの気持ちだけは

 

確かにあって

 

 

 

折り鶴をつくろう。

 

そう思いました。

 

 

 

パパとママで

迎えに行くから

 

この世界に

もう一度飛んで来られるように。

 

迷わず

私のところに

 

来られるように。

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